酒の過ち

残業をしたので、ヨガに参加できなくなり、急遽同じく残業していた同期と先輩の男3人で焼き鳥屋に。

こぎれいな店の畳の席で一杯やる。
最初のオーダーは、忙しい店員に気を使って、手元の紙に自分で注文を書いてわたす(地元の小さな店ではこういうシステムを採用しているところがいくつかある)
確認のため店員のおばちゃんが、注文を読み上げる。
歳のせいか、小さな文字は読みにくそうに目をしょぼつかせている。

軽く飲む予定だっただが、奥座席で宴会をしていた同じ会社の人間が乱入してきたりして、なんとなく活発な空気になり、気が付けば飲みすぎて、3時間も経ち、わけらからん人生トークが軽く始まってしまった。

すると店員のおばちゃんがなんとなく話に混じってきた。
そういえば、このおばちゃんは店員なのに、注文しようとすると客席にいて、酒を飲んでいたりした。
フランクな店員という枠をはみ出しすぎていて、果たして店員なのか怪しくなってきた。
ので、思い切って聞いてみる。
「もしかして店員じゃなくて、お客さんですか?」
すると
「そう。手伝っていただけ」
とのこと。

このあとなぜかトークが盛り上がり(自分は泥酔していたので、わけかわらなくなっていた)、おばちゃんに「あんたの人生の目標は何だ?」などとマジ顔で聞かれた。
酔っ払いつつも、このプチ細木数子風のおばちゃんに一泡吹かせてやろうと思い、真剣に考えて話すも、酔い過ぎていて話がぶつぶつ切れる。
挙句の果てには、
「あんたの意見は煮え切らないね」
などと一刀両断される始末で、いつの間にかおばちゃん派にまわった先輩まで、やんやと言ってくる。
ちょうどテレビにタイゾウ議員がうつっていたせいで、
「あんたはタイゾウと一緒だ」とかわけわからんことを言われ、
「違うでしょ。俺は○×△▼・・・」と酔いすぎて言い返すことできない。
おばちゃん、それ以降はおれをタイゾウと呼んでるし・・・

そうこうしているうちに、気が付けば店じまいの時間になり、客は我々だけとなった。

すると、おばちゃんが、
「よし、今日の話は宿題だ。来週までに考えてくるように」
といいだし、その場で店に予約を入れちまった。
酔っ払いの自分は、
「いいでしょう、真剣に考えてきますよ」
といいかえしているアホっぷりである。

で、解散→帰宅→吐きまくり→就寝。

というわけで再度おばちゃんと飲むことになりそうだ。
翌朝目覚めたら、そのことを思い出してちょっとブルーだったりしたんだが・・・