日本海沿いをえんえんと北上する。

左手に海を眺めながら、国道7号を基本として、ダラダラと北へ向かい続ける。
あっというまに山形は鶴岡・酒田をすぎて、未体験ゾーンの秋田へ突入する。
まだ2日目なのでいまいちペースが掴めず、ひたすら運転していたりする。

で、9:30ごろに海を離れて鳥海山ブルーラインを走って、5合目まで行ってみた。
さすがに山は肌寒く、天候も悪いため、写真も撮ったがいまいちである。

↑は金色の水田と日本海が見えるはずなのだが・・・



で、山を降りてまた北上。
腹が減ったので、道の駅「岩城」にて休憩。
連休のど真ん中なので、混んでいる。
ここは、温泉も併設されていて、昨晩風呂に入っていない自分としては惹かれたのだが、お昼の時点でグッタリするのは嫌なので諦める。
で、一応海産物などを食べてみる。

上から、ホタテ(300円)、サザエ(300円)、イカの軟骨(200円)。
イカの軟骨は初めて見たので試した。
結論、美味しくない。
自分としては珍しく、残してしまった。

腹を満たしたので、再び北上。
秋田市内をバイパスで回避して、男鹿半島に入る。
風が強く、天候が回復しないのが気になる。
で、14:30頃、突端の入道崎に到着。

ここは芝生のような草に覆われた岬で、海沿いは切り立っている。
居心地がよいせいか、断崖手前ではカップル達が仲良く座り込んで、ボーと海を眺めている。
オレは一人なので、さっさと写真だけ撮り、沢山並んでいる売店を物色。

客寄せに各店の前に、趣向を凝らしたなまはげ並んでいた。
ここが、なまはげ地域だったのだ。
知らなかった。
というか、なまはげはどういう生き物なのだろう。
鬼か?
位置づけがよく分からない。近くになまはげ資料館のようなものもあったようだが、この旅は、海岸線を一筆書きする旅なので、もちろん行かなかった。

ちなみに、ドサクサに紛れてこんな看板も・・・





日暮れも迫ってきたので、本日のキャンプ地と目星をつけた、大潟村に向かう。
ここは直径10キロに渡る広大な干拓地帯である。
稲・稲・稲、あとは道。
というわけで、ダイソーの100円地図を基本装備としていた自分は道に迷う。
カーナビもない上に、まともな地図も持ってきていなかったのだ。

↑こんな感じ。
一度まじで方角を見失ったので、時刻と太陽の位置から方角を割り出す方法を、真剣に思い出そうとした。ただし、上を見上げると曇っていて太陽が隠れていたのだったが・・・
貧弱な地図しかない場合は、コンパスも携帯することお勧めします。

で、迷いながらも南の池公園に到着。
すでに3人ほどテントを張っていた。
チャリ旅らしい若者は疲れから、テント脇のあずま屋でボーとしている。
もう一人は、雨天をみこしてか、なんとあずま屋の中にテントを張っていた。
上手い!
自分も早速、雨をしのげそうな桜の木の間にテントを張る。

そして、地図を見ると、すぐそばに温泉があるようだ。
「よし!二日ぶりの風呂だ」、といそいそと向かう。
300円を払い、「ポルダー潟の湯」にはいる。
なんでも、500万年前の海洋深層水をくみ上げた温泉だとのこと。
少ししょっぱい。
さっぱりしたところで、風呂あがりに休憩所で記録メモを整理したりして、体をさます。

テントへの戻りがけに、スーパーに寄って、夕食を買う。
聞いたことのない魚の揚げ物とか、アスパラベーコンの揚げ物とか、コロッケとか、なぜか体が揚げ物を求めているようだ。あと、ビール。
スーパーをでると、すでに日が暮れていた。

ま、真っ暗じゃ!

急いで公園に向かうも、またしても迷う。
しかも、外灯がないため、ただでさえ見えにくい標識が全くみえない。
追い討ちをかけるように、空からは雨が・・・
知らない土地で、しかも干拓地の真ん中で、真っ暗なかで道に迷うとどうなるか?

泣きたくなる、ということがわかった。

で、パニクりながらもなんとかテントまでもどり、テントに滑り込む。
こんな日は、夕食を食べてさっさと寝るに限る、とビール飲んで飯を食って、横になる。
19:00には就寝。

本日の移動距離:369キロ