デス・トゥ・スムーチー 特別版 [DVD]
「Death to Smoochy」をDVDにて鑑賞。
面白かった。
自分の好みによく合う。
ロビン・ウィリアムスが悪役というのもいい。
ハリウッドものは人間の生理を考えて創られているから娯楽としては優れているなと実感。

で、物語のテンポを速めるためにカットした、と説明付いたおまけシーンを見ていてふと気が付いた。
なんか物足りない感じ、面白いけど1年後にはすっかり忘れているだろうというこの感触の原因は、ここにあったのだ。
つまりは、テンポを軽快にすることに重点をおいているため、その他のものを犠牲にしている。
その他のものとは何か?
それは、いわゆる監督の美意識ってやつだ。
キューブリックや伊丹さんやデビット・リンチにあるもの。
その監督のどの作品を見てもその基調に流れている独特の美意識であり、世界観がこの作品にはなかったのだ。
だから、一年後に忘れてしまうだろうな、と言う程度の印象になってしまったのだ。
もう一度いうが、この映画自体は好みに合っているし、とても面白かった。
ただ、スタイルに欠ける。
それだけです。
何が大事なのかはよく分からない。