絶対わかる法令・条例実務入門―行政を知りつくすために読む本

絶対わかる法令・条例実務入門―行政を知りつくすために読む本

ジャンル:法務
お薦め度:★★★★☆
こちらは完全な入門書。
最後についている簡単な用語説明や、書籍紹介が役に立ちそう。
ただ読みやすいように、簡単に書かれているので、
「これ一冊で実務まで」という本ではない。
例えば先日、航空自衛隊イラクでの活動に対して違憲判例がでた。
論旨そのものは明快だった。
イラクでの活動は、「戦闘地区」でのアシスタント活動なので、
イラク復興支援特措法と憲法9条に反する。
そこで、ふと引っかかった箇所があったので、この本を読み返す。
統治行為
法律上の問題でも、高度に政治的な問題は立法権を尊重して、
裁判所が判断を下さないことがあります。
これが、統治行為です。
例えば、日米安保条約の是非等は国の安全保障の根幹に
関わることなので、国民の代表である国会の審議を尊重するのです。
と書いてある。
しかし、これだけしか書いてないのでよく分からない。
条約はカテゴリー的には憲法の下の法律と同列に入るとなっている。
すると、今回の件ではイラク復興支援特措法と同列。
素人的には、自衛隊の海外活動は「高度に政治的な問題」ともいえる気がする。
ただし、記述がこれだけなので、これ以上わからない。
まあ、法的思考が身につけばこういう考えはしなくなるのだろけど、
調べ方も分からないのはなんとなく気持ちのおさまりが悪い。
日米安保条約憲法に抵触しない、あるいは統治行為に関しては、
条約と法律で、はっきり取り扱いが違うということなのだろうか?
ともかく、知識不足・法的思考力不足のため、よくわからない。
ぼちぼちやっていきます。
個人的には、ブックガイドとして使えそうなので星4つです。