憲法なんて知らないよ (集英社文庫)

憲法なんて知らないよ (集英社文庫)


ジャンル:法務
お薦め度:★★★★☆
あなたはいままで憲法を通して読んだことがあるだろうか?
自分は、一度もなかった。
質問:
1、憲法は全部で何条あるのか?
2、何が書いてあって、何が書いて無いのか?
というわけで、完全初学者の入門編として読んだ。
内容は、作家で旅人で翻訳家である池澤夏樹氏による、
憲法の現代口語訳。
作者のエッセイ風の解説をいれても、1時間弱で読了。
「大事なことは全部40条までに書いてある」という一文により、
より読みやすかった。
素直に、教養になったと思える一冊。

答え:
1、103条
2、憲法の章立は以下のとおり

第1章 天皇
第2章 戦争の放棄
第3章 国民の権利及び義務
第4章 国会(立法権
第5章 内閣(行政権)
第6章 司法(司法権
第7章 財政
第8章 地方自治
第9章 改正
第10章 最高法規
第11章 補足
以上のように、全体を網羅する内容となっている。
1〜3章が、作者の言う「大事なこと全部」。
4〜9章が、国家としての形と運営。
そして、第10章が規定するとおり、
この憲法最高法規として頂点に立ち、
具体的な内容を定めた法律たちを従えている。

疑問:
9条2項は
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない。
国の交戦権はこれを認めない。
となっている。
このうち「前項の目的」の解釈によって自衛隊が存在している、
というのは聞いたことがある。
後段の「国の交戦権はこれを認めない」というのは、どういう意味か。
主語等を勝手に補足してみる。
「(日本国は、各)国の交戦権はこれを認めない」
となる。
ってことは、イラク戦争やテロやなどは、認めないってことなのか?
しかも「これ」ってなんだ。
関係代名詞として「国の交戦権」にかかってるのか?
「交戦権」の範囲はどこまでなのか?
う〜む、よくわからん。