攻撃的布陣

re-growrh2006-10-08

金曜日、窓口対応中に嫌な客に当たる。

元ヤン風の30才前後の男が、理不尽な要求と恫喝を繰り返す。
その脅し方は、相手の話を意識的に聞かずに、自分のロジックを繰り返すと言うもの。
顔をよく見ると、死んだ魚のような目をしている。
平身低頭にでてから、相手が落ち着いたところで、解決してしまおうとしたが、時間切れで逃げ切られた。
無念。
に加えて、猛烈にむかつく。
反論できない(してはいけない)という接客業ルールにも腹が立つが、まあ仕方が無い。
自分の力量で、ルール内ぎりぎりでの勝負が出来なかったという、自身のスプリント力のなさと人間力の低さに腹がたった。



本日、むかつくチームとサッカーの試合をする。
若くて上手いチームだが、そういうところには必ず、舐めきった態度をとる奴がいる。
うちのチームはおとなしいほうなので、外見でなめられてしまう。
試合が始まると、みんなムカついていたらしく、激しく体をぶつけたり、ボール奪取時に、相手の足ごと刈ったりしている。
試合はエキサイトしながらも、良いゲームとなったが、流れが相手にあったようで、事故のようなゴールがポンポン入り、0−4で敗戦。
個人的には走れたし、競り合いも激しくいけたので、今年のゲームではかなり満足度が高いが、その分悔しさが残る。

悔しさ。
大人になると、あえて無視しようとする感情の一つである。
しかしながら、成長を望む者にとっては無視してはいけない感情である。
悔しさは、現状の自分と、何かとの対比よって引きおこされる。

似たような感情に「ふがいなさ」がある。
「ふがいなさ」も対比によって生まれる感情だ。
しかし、そこには諦めにも似た情緒的な守備的な匂いがする。
「あ〜オレはキックもまともできずにふがいないな」
と言う時、少しだけ向上心が見える気がするが、それは偽装だ。
上を見てるフリをして、事実から逃げる準備をしている。
あるいは、正視するのがキツイ事実に対応しようとしている。

「あ〜オレはキックもまともできずに悔しいな」
と言う時、人は現状に対する情けなさという認識と共に、その先に見ているのは向上する自分という空間である。

ふがいなさが、現状維持または下方向のベクトルであるとすれば、
くやしさは、上方向のベクトルである。

ただし、悔しさの感情を克服するための道は、長く険しく、精神的にきつい。
だから大人はこの感情をあえて無視する。
そのさきが、厳しいことを知っているから。
でも、ふがいなさの先に何があるんだ?
その道は、どこへつながっているんだ?

けれど言葉は口に出した途端、その人の精神を縛る。
よって、大人らしく慎重に考えて、言葉を発するのが正しい。





今日、サッカーで負けた。
とても、悔しい。